竹の子の会/竹の子ようちえん
竹の子の会/竹の子ようちえん

クリスマス会

♪これから始まるお話は 遠いおとぎの夢の国

ほらほらお聞きよ静かに おはなし扉がひらく~♪の

歌とフィンガーシンバルのチーンの音で

さっと静まり小さな舞台に集中した子どもたち。

静かな語りと笛の音と共に編みぐるみの動物たちの

物語が始まりました。

 

クリスマスのおくりもの

 

雪が降っていました。今日はクリスマスです。

なのにウサギの家には食べるものがありません。

「ああ、おなかがぺこぺこだ。」

ウサギは寒いのをがまんしてとぼとぼ歩いていくと、

雪の中に赤いものが見えました。

「なんだろう?わあっ、にんじんが二本もある。」

一本たべるとおなかがもういっぱい。

ウサギは考えました。

「ゆきの降る日は食べ物を見つけるのが大変だ。

このにんじんは誰かにあげよう。そうだ、ブタさんがいい。」

「ブタさん、こんにちは。」

けれどもブタは留守でした。

ウサギはにんじんをおいてそっと帰っていきました。

ブタは外でにんじんを一本見つけて帰るところでした。

家に入るとにんじんがおいてあります。

「あれれ、だれがくれたのかな?」

にんじんを食べながらブタは考えました。

「雪の降る日は大変だ。このにんじんはだれかにあげよう。

そうだ、ヒツジさんがいい。」

「ヒツジさん、こんにちは。」

けれどもヒツジは留守でした。

ブタはにんじんをおいてそっと帰っていきました。

ヒツジはそとでにんじんを一本見つけて帰るところでした。

「あら、だれがくれたのかしら?」

窓ににんじんが置いてあります。

にんじんをたべながらヒツジは考えました。

「ゆきの降る日は大変だ。このにんじんはだれかにあげよう。

そうだ、ウマさんがいい。」

「ウマさん、こんにちは。」

けれどもウマは留守でした。

ヒツジはにんじんを置いて帰っていきました。

ウマは外でにんじんを一本見つけて帰るところでした。

家にもどるとにんじんが置いてあります。

「あれれ、だれがくれたのかな?」

にんじんを食べるとおなかがいっぱいになりました。

「雪の降る日は大変だ。このにんじんは、誰かにあげよう。

そうだ!」

ウマがたずねたのはウサギの家でした。

「ウサギさん、ウサギさん、あれもうねむってる。

起こすのはかわいそうだな。」

ウマはにんじんを置くと帰っていきました。

真夜中にウサギはふっと目を覚ましました。

「うわあ、にんじんだ。どうなってるの?」

にっこり笑うとウサギは言いました。

「ああそうか。きっと友達のおくりものだ。

だれかさんありがとうございます。」

「きょうはクリスマスだったなあ。」

外ではまだ、雪が降っています。

(終)

 

小さな子どもたちは繰り返しのあるお話が大好きです。

普段遊ぶ編みぐるみの動物さんたちに心を寄せていました。

 

クリスマス会はこの他に乳幼児期にふさわしい

小さな竪琴のライヤーと打楽器の演奏、

クリスマスのお星さまからの命のプレゼント(球根)で

心温まる会となりました。