

室内遊びの人形劇
猫のミーが神社に行くと大きな松の木に
縄が巻かれていました。
木の中に誰かが住んでいます。
すると縄がするするとほどけて、
中からキツネが一匹出てきました。
ミーは大急ぎで穴の中に隠れました。
松の木から次から次にキツネが出てきました。
「おや、猫の匂いがする。」と言ってミーが隠れた穴に
近づいてきました。
「出ておいで。」「一緒に遊ぼう。」
ミーとキツネたちが遊んでいるとミーの母さんの声がしました。
「ミーちゃん、ご飯よー。」
その声を聞いてキツネたちはあっという間に松の木に
帰ってしまいました。
「あら、ミーちゃん、一人で遊んでいたの?」
「ううん、違うよ。キツネさんと遊んでいたんだ。
あの木の中がおうちなんだって。」
ミーと母さんが帰った後、白い縄が巻きつけられた
松の木が一本、寂しそうに立っておりましたとさ。